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おとのらく

好きな曲でした

 

それはあなたの曲で

あなたを無条件に蘇らせる曲で

大好きな曲でした

 

あなたを待って凍えた夜も

あなたを追いかけて雨に濡れた夜も

あなたの体温に触れた

あの冷えた朝も

 

思い起こすのは私だけでしょう

苦しいのも私だけでしょう

 

まだ

指先が冷えますね

 

この風があたたかくなる頃には

私は

あなたを

 

忘れてしまいたい

忘れたくない

 

春の音が聞こえる

おほしさま

「東京はなにも見えません」

 

と、誰かが呟いていた。

 

明るくて、賑わっている街ほど、空は寂しいんだね。

 

愛しいひとが隣に座っていて、眺める空は、きっとどんなに不便な田舎だって幸せなんだろう。

 

ぬくもりをくださいよ。

うん、君でいいからさ。

おなじよう

なんで来たかって?

 

わたしも同じようにしてもらったからだよ

 

同じように泣いたからだよ

 

来ないと思ってた大好きな人が

 

突然ふいに会いにきてくれた

 

急いだような少し火照った頬で

 

素敵な贈り物を持って現れた

 

その瞬間がどれだけ幸せで

 

どれだけ愛しかったか

 

わたしは知っていたからだよ

うすれてく

いつか

薄れていくのだろうか

 

この気持ちも

脳裏に浮かぶ君も

 

今はこんなに鮮明なのに

 

「会いにきたよ」

 

少しドヤ気味で

吐く息を白くして

その日一日頑張り切ったあとの

すこしつかれた顔を

くしゃっとする

 

会いにきてくれてありがとう

 

僕はわがままでだめだね

はやく帰らなきゃいけない君を

ひきとめて

離したくない

 

いつか

薄れていくのだろうか

 

あの夜

手を離さなければ

 

という後悔も

またあえる

決して望まれた関係じゃなかったね。

あなたの帰る場所には、一生を誓った大切な人がいる。

わたしには、離れた空の下に新しい未来が待っている。

 

いずれ離れ離れにはなることわかってたね。

でも、それでも幸せだったよ。

 

自分のことは好きじゃないけど、一瞬でも、あなたに愛されたわたしなら愛せるよ。

魔法のようだね。

 

最後に好きだと伝えられてよかった。

ねぇ、泣いてくれて嬉しかったんだよ。

 

好きだよ。

死なないで。

幸せになってね。

幸せになろうね。

 

ありがとうね。

せんたくし

この先の人生を決めるような大きな迷いがあって、そのことをずっと考えてると、誰とも上手く会話できない。

 

残り会える日数も少ないのに、私はよくない思い出ばかり作ってしまう気がする。

 

言葉を出すことが苦になった。

 

笑うことが面倒になった。

 

放っておいて、と思っていたら、唯一の逃げ道だった音楽を聴くためのイヤホンが消えた。

 

人は心理学的に、好きな人の方に体の正面が向くらしい。

私はいつも、そばにいてくれる人の方こそ向いていない。

 

私ひとり消えても世界は回るし、何を考えることがある?

 

何を考える?

 

 

あの時消えるべきだったと後悔するのは嫌だ。

つかみかけ

また、掴みかけて失うんだ。

失ってしまうんだ。

何度も繰り返してきたんだよ。

命は、キラキラしているだけのものじゃない。

命が美しいものだというのなら、輝きを失う瞬間だってきっと美しいのです。

 

十人十色でいいと、みんなが言ったのでしょう。

彼にはあっという間だったのでしょう。

私には長かったの。

長すぎたのです、とても、とってもよ。