もみじいろ

紅葉、いっしょに見たかった。 冬になる前の雨の音、いっしょに聴きたかった。 ひんやりした夜、いっしょに散歩したかった。 ほんとうは、月を、星を。 隣で、手を繋いで。 いっしょに眺めているはずだったのに。 「会いに行くよ」 それを、もう、信じること…

しばるもの

この感情は呪縛だよ。 この行為も呪縛だよ。 逃げたら、どうなるとおもう? それを知っても、逃れられるかい? 君こそ呪縛だよ。 逃げたいなら、逃げたらいいよ。 やろうと思えばいつでもできたはずだろう。

おくらない

画面に映し出される文字 君へ届くはずだった文字 どうでもいいあいさつの下に点滅する一本の棒が全て 小心者の僕がただ次の返事を待ってる

あまいせい

それは「優しさ」でなくって「甘さ」です。 その人の悲しい笑みは、期待に応えられなかったから? いつも暗い話をしてしまう。 信頼しているひとが少ないと、相談するひとも限られてしまうでしょ。 きみにはいつも、わたしは重たいのでしょ。 それでは、どう…

ときがたつ

数年まえ夢中だった彼の夢をみた 手を繋いだあのあたたかさ わたしもあの子のように守られてみたかった あの頃手には入らなかった彼の手を また思い出せるとは

ひさしぶり

ずるいね、会いたいと思ったよ。 その声が聞けて、存在を思い出して、少し不安な明日もがんばれる気がするんだ。 思ったより、思ってることなんて伝えられやしないけどさ。 電話してきてくれて、ありがとうね。

おとのらく

好きな曲でした それはあなたの曲で あなたを無条件に蘇らせる曲で 大好きな曲でした あなたを待って凍えた夜も あなたを追いかけて雨に濡れた夜も あなたの体温に触れた あの冷えた朝も 思い起こすのは私だけでしょう 苦しいのも私だけでしょう まだ 指先が…

おほしさま

「東京はなにも見えません」 と、誰かが呟いていた。 明るくて、賑わっている街ほど、空は寂しいんだね。 愛しいひとが隣に座っていて、眺める空は、きっとどんなに不便な田舎だって幸せなんだろう。 ぬくもりをくださいよ。 うん、君でいいからさ。

おなじよう

なんで来たのって わたしも同じようにしてもらったからだよ 同じように泣いたからだよ 来ないと思ってた大好きな人が 突然ふいに会いにきてくれた 急いだような少し火照った頬で 素敵な贈り物を持って現れた その瞬間がどれだけ幸せで どれだけ愛しかったか …

うすれてく

いつか 薄れていくのだろうか この気持ちも 脳裏に浮かぶ君も 今はこんなに鮮明なのに 「会いにきたよ」 少しドヤ気味で 吐く息を白くして その日一日頑張り切ったあとの すこしつかれた顔を くしゃっとする 会いにきてくれてありがとう 僕はわがままでだめ…

またあえる

決して望まれた関係じゃなかったね。 あなたの帰る場所には、一生を誓った大切な人がいる。 わたしには、離れた空の下に新しい未来が待っている。 いずれ離れ離れにはなることわかってたね。 でも、それでも幸せだったよ。 自分のことは好きじゃないけど、一…

せんたくし

この先の人生を決めるような大きな迷いがあって、そのことをずっと考えてると、誰とも上手く会話できない。 残り会える日数も少ないのに、私はよくない思い出ばかり作ってしまう気がする。 言葉を出すことが苦になった。 笑うことが面倒になった。 放ってお…

つかみかけ

また、掴みかけて失うんだ。 失ってしまうんだ。 何度も繰り返してきたんだよ。 命は、キラキラしているだけのものじゃない。 命が美しいものだというのなら、輝きを失う瞬間だってきっと美しいのです。 十人十色でいいと、みんなが言ったのでしょう。 彼に…

しょうめん

回文、とかじゃないんだけど 僕は知ってるよ 引いて、逆から読めば 君の愛しい名前になる 自分の名前に『美』が入っていなくて、本当によかったと君が言っていたことを憶えてる もし入っていたら、生きることが嫌になっていた、と 美しい君は、きっと美しい…

いたみとは

美しくとも痛いのです、この傷は。 私を守るこの傷は。 生きたいのですか。 助けて欲しいのですか。 もう癒えることなどないのでしょう。 愛しく触れることなどないのでしょう。 美しくとも痛いのです、この傷は。

いのちのひ

めいにちを きめたの だいすきなあなたが こきゅうをはじめたひ めいにちよりもさきのやくそくは ごめんね やぶってしまうけど おこらないでね

かわらない

好きなひとや、大事な友達や、家族と、うまく話せない日ってあるんだよ。 わたしはとっても気分屋で、毎日自己中に生きているのだと考えると自己嫌悪してしまって、それがまた外への態度に出る。 わたしみたいな自己中と話してもいいことないよ。 仲良くする…

くもりぞら

大好きなひとと、はじめてドライブをした。 空が見たいなんて言ってみたけれど天気は曇り。 彼は突然で、不意打ちが得意なひと。 『帰り道』なんて日本語が存在しなければいいのに、当たり前にそれは現れた。 ぽろっと溢れた「帰りたくないなぁ」なんて言葉…

おくりもの

昨日、大好きな女の子と久々にごはんを食べに行った。 大好きなオムライスを、彼女の切ない話と共に頬張った。 彼女は、そう見えないようにしているけれど、頭の中は苦しみだらけで、そのせいで美しい涙を流すひとだった。 私はなにも気の利いたことが言えな…

かんにんぐ

わたしはいつも、答えを知りながら行動している。 何もかも、前もって知っている。 あの人がこれから何をするのか知っていて、「何するの?」と聞く。 あの人が何が欲しいのか知っていて、「何が欲しいかわからなかったんだけどね」とプレゼントする。 あの…

ぴあっさー

昨日、初めてピアスを開けたのだけれど、その時立てた2回のピアッサーの音をまだ憶えている。 ホッチキスをね、肌に刺されたようなそれをね、私は表情をちょっとも動かさないで聴いていた。 咄嗟に鈍い痛みが走るでしょ。 あぁ、穴が、開いたんだって、思う…

とおくって

別れの瞬間が、刻一刻と近づいている。 離れたい人がいれば、離れたくない人もいる。 大好きなひとに、ずっとずっとずっと一緒にいようって、うそでも言ってみようかな。 なんて返ってくるかな。 大好きだよ、今日ここで、あなたの隣に立っていられて幸せで…

おおつぶの

映画を見たら、というか感動的だったなら予告を見ただけで、泣いてしまえるくらい私は涙脆いのだけれど、逆に自分が傷つけられたり、痛い思いをしてもまず泣かない。 それなのに今日は、珍しく涙が出た。 今日は金曜日。 一週間頑張った成果が出てしまう日だ…

じこけんお

だめだとわかっているのに、自分にとってプラスのことなんてないのに、止められない衝動ってふとやってくる。 あぁ、来る、と感じたら気絶くらいすればいいのに、なにこれ。 眠たいのか、フラフラする。 水。 こんな時は、水、飲もう。

さぼるより

通学路を歩きながら、あぁ、このペースで行ったら遅刻だな。でもこんなに綺麗な雪の降りかたしてるのに、急ぐのやだな。って思ってしまって、結果的に海へ行った。 高校生の頃、友達が学校をさぼって海へ出かけていた。その女の子も変わっているんだけれど、…

ゆきのあさ

昨日、ひとり歩いて帰る夜、 今、起きて準備をはじめる朝、 思い浮かべるひとがいる。 いつも笑っていて、楽しそうで、でも疲れているひと。 「俺、疲れたことないんだよね」とよく言う。 彼は人に嫌われたくないひと。 彼は自己犠牲をも厭わないひと。 彼は…