さぼるより

通学路を歩きながら、あぁ、このペースで行ったら遅刻だな。でもこんなに綺麗な雪の降りかたしてるのに、急ぐのやだな。って思ってしまって、結果的に海へ行った。

 

高校生の頃、友達が学校をさぼって海へ出かけていた。その女の子も変わっているんだけれど、とにかくその子の為すタブーは、社会的にはタブーなんだけれど、私の中では「羨ましい」だけであった。

残り、学生でいられる期間がどれだけかを考えた。

学生がどれだけ自由であるかを考えた。

行くしかないと思った。

 

海は凍てつく寒さ。

「凍死する!」と叫びながらあの子にプレゼンしようと貝殻を探した。

理想の貝殻がなかなかない、気づけば海岸の端まで何百メートルも歩いていた。

うろちょろとした足跡が残っていた。

これだけ探して、収穫なしか、と思ったら、イメージにドンピシャな貝殻がふたつも見つかった。

波が運んできてくれた。

あの日のあの子のように海へ行き、あの子の好きな貝殻を見つけたよ。と渡したとき、あの子はどんな顔をするだろう。

 

学校でしか得られない成果は確かにある。

だけれど今日は、さぼってよかった。

スカシカシパンに出逢えてよかった。