くもりぞら

大好きなひとと、はじめてドライブをした。

空が見たいなんて言ってみたけれど天気は曇り。

彼は突然で、不意打ちが得意なひと。

 

『帰り道』なんて日本語が存在しなければいいのに、当たり前にそれは現れた。

 

ぽろっと溢れた「帰りたくないなぁ」なんて言葉は、本当の意味を持ってた。

 

帰りたくない。

は、

離れたくない。

は、

まだ一緒にいたい。

は、

好き。

は、

大好き。

 

わたしがこの街を離れるまで、きっとお互いに、「思い出作り」だと思ってる。

 

きっとわたしがこの街を離れる前提でないと、この関係はできなかった。

 

ねぇ、だから。

だからね、足掻いてみせるよ。

精一杯の思い出をちょうだいよ。