しょうめん

回文、とかじゃないんだけど

僕は知ってるよ

引いて、逆から読めば

君の愛しい名前になる

 

自分の名前に『美』が入っていなくて、本当によかったと君が言っていたことを憶えてる

 

もし入っていたら、生きることが嫌になっていた、と

 

美しい君は、きっと美しいと言われても大して響かないんだろう

 

君を、最大限に褒める言葉を、愛しさを伝えられる言葉を、考えてばかりいる

 

安っぽかったらだめなんだ

凡人が思いつくのじゃだめなんだ

 

だめなんだ、僕じゃ

 

僕じゃ君の隣にはずっといられなくて

君も僕の隣じゃじっとしていられない

 

だから僕は君を守ってあげない

君を掬ってあげない

 

 

君を愛してるから、僕は、ずっと、君の正面にいることにする