てにふれる

夕焼けはどこでも美しい。

 

浜辺の貝殻をひろって、

波に浮かべた花が拐われて、

紅葉の時をとめる。

 

ふと想うきみのこと、

いつか忘れたりするんだろうか。

 

あの、帰りに見つけた枯れた紫陽花みたいに。

当たり前に過ぎていく夕暮れみたいに。

 

顔も、声も、知らない。

 

きみという人物像だけを知ってる。

 

 

一緒にここを歩こうよ。

歩こうよ、夕焼けがおわってしまうまで。

 

 

「大事にしていいんですか」

 

 

と尋ねてみました。