1.11.99

はるた彗星

てんじょう

なぜ、あなたを「すき」なのかを考えた。

 

もし仮にわたしが自殺を図ったとして、

もし仮にそれがなんらかの形で優しい誰かに助けられたとして、

予定外にも生き延びてしまったとき。

 

医療機関の白いベッドで不覚にも目を覚ましてしまったわたしの視界。

どうでもよくなったはずの世界。

 

それはきっと真白い天井でも、見知らぬ看護師の顔でもなく。

 

きっとあなたなんだ。

 

全てを投げ捨てて、あなたは駆けつけるだろう。

安否を知るまでもなく、とにかく涙顔で駆けつけるんだろう。

 

かみさまどうか、あの子を助けてください。

 

そんな、泣き虫なあなたのことだから。

 

 

それが想像できるから、わたしは「すき」なんだろう、あなたを。

 

抱きしめて欲しい。

 

食べかけのアイスが溶けたあなたの部屋で。