1.11.99

はるた彗星

らくようと

恋愛が、大事なのは知ってる。

ある人には、それがあってもなくてもいいようなことだってことも。

ある人には、それが生死を分けるようなことだってことも。

 

わたしにとって、きみは光になりつつあった。

わたしの後ろには、数えきれないほど失敗してきた恋愛があって、決心や涙があって、それがわたしの弱さであり強みになってきた。

 

「寂しさを感じるたびに、心が削れていく音がする」ときみに伝えた。

傷ついてきたわたしの心が、率直に思ったことだった。

みんなでつっついて食べたホールケーキのような、最後に、クリームがすこしついた苺がひとつ、残っているだけのような。

遠慮や、同情で、なんとかその糸を紡いでいるような、ギリギリのところにわたしはいるのだと。

 

失敗したって、気にするなって。

次に進もうよって、自分に喝を入れるのはいつも自分自身だった。

周りの人が冷たいんじゃなくて、わたしがなにも相談しなかった。しても、無駄って思ってたから。

どうせ、短い人生だと思ってて。

前向きに生きたところで、終わると思ってて。

終わらせる気でいたのです。この手で。

 

でも、単純に考えてみるのも、ありかな?

深く深く考え事をするのが好きで、何十手も先を見据えて行動するのが癖になっていたわたしを、捨ててみようか?

 

きみが手に入らなくったって、わたしは死なないし。

きみがほかの人を愛しても、どうか幸せになってねと言えるし。

きみに二度と会えなかったとしても、きみを忘れないように、どこか心の奥に残っていることを愛しいと思えるようになってみせるよ。

 

ただ、わたしがいま、きみをきっと、好きなんだってことを。

そのことだけをいま、大事にしてあげたいと思う。

 

なんでって、

好きだからだよ。