1.11.99

はるた彗星

びょうしん

感覚をおぼえているのに、熱だけわすれてしまいそうだ。

この季節の、「冷え」が引いていく波のなかでは、どうして、置いていくのと思う。

 

冷たい指がよかったの。

冷たい頬がよかったの。

あなたが、ふれたのがわかるから。

 

はるがきたら、離れてしまわないか。

口実が、失くなってしまわないか。

 

ふゆに出会ったこと、消えてしまわないか。

 

当たり前に冬が来るみたいに

当たり前に春が来るみたいに

当たり前にまた明日が来るなんて、

思ったことないの。

 

思ったことなんてないの。

 

はるなんてきらい。