1.11.99

はるた彗星

まちあわせ

別れを告げる言葉で、惚れ直してもらえるような、そんなひとになりたかった。

 

まるい月が綺麗で好きだったのに。

満月でなくても好きだったのに。

一眼レフから覗いた十六夜がまんまるではないこと、気づいてしまって美しくないと絶望した自分に絶望したんだ。

 

もう子供じゃ、子供じゃ居られない。

 

「大丈夫だよ」と言って、自分で線を引くのは簡単だった。

その線は直線。

その内側では誰でも孤独、誰でもひとりぼっち。

 

「大丈夫だよ」と言ってくれて、あなた自身の線のなかに入れてくれた。

その線は曲線。

初めて内側に誰かが居る。

 

ほんとうは期待したい。

落とされたくない。

期待したい。

期待してる。

傷つきたくない。

期待してしまう。

待ってしまう。

待ちたい。

待ってる。

ひとりは苦しい。

好き。

待ってる。

寂しい。

待ち遠しい。

好き。

好き。

好き。

 

 

「来たよ」

 

 

そのひとことで、ぜんぶ許してあげる。好き。